愚陀佛庵 インターネット俳句会

結果発表

過去の結果発表

特選受賞句には選者の八木健デザインの「ハイクアート」が添えられます。
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平成29年4月の結果

特選(10句+俳句アート)  秀逸(10句)  入選(53句)

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 特選、秀逸、入選作品の著作権は主催者に帰属します。
    また、それらの作品は俳句番組などでご紹介させていただくことがあります。

【特選】当番の緊急報告蝌蚪に足(伊奈川富真乃)八木健からのコメント:「蝌蚪」は「かと」と読む。お玉杓子のこと。子どもたちにとっての最大の関心事は、学校の池に生育している蝌蚪に足が生えることである。蛙の観察係の当番が、息弾ませて担任に報告する様子が、生き生きと描かれている。

【特選】ハクションとカタカナで言ふ花粉症(平田 守弘)八木健からのコメント:音を文字表現するときに「片仮名」「平仮名」「漢字」でニュアンスが異なりますね。はくしょんとひらがなで書く水っ洟(はな) 杉花粉飛散花粉症悲惨 という具合である。俳句は捉え方のみならず表現でも感性を問われる

【特選】肉球のにおいてうつら春の昼(さとう菓子)八木健からのコメント:肉球は猫や犬を飼っている方にはおなじみの用語ですね
足の指の腹の膨らんだ部分で肉の球に見えるものである。肉球が匂ふのだって愛犬、愛猫家は苦にならず、むしろ楽しいのだろう。うつらうつらするほどなのだからね。

【特選】春泥を跳んで豊かな房知れる(香壺)八木健からのコメント:この句には「地乳房」とは書かれていないが「知られた」のは「乳房の豊かさ」	である。俳句は俳諧の連歌にルーツがあり、「艶」も大切な要素である。品の良い滑稽句として高く評価したい。♪ 豊満なちちぶさ春の泥を跳ぶ

【特選】ビニールハウス骨だけで春を待つ(よし生)八木健からのコメント:春を待つという季語のプラスイメージと骨だけというマイナスイメージの取り合わせが滑稽を生んでいます。句の題材も農村ならではのもの。俳人たちは一瞥もせぬビニールハウスの骨が新鮮でリアリティーがありますね。

【特選】唇へめがけてきたる火取虫(まどん)八木健からのコメント:火取虫は夏の季語。灯を求める習性は種の保存の「恋心」でもある。この句の作者は女性である。火取虫が唇を求めてきた。とてもロマンチックですね。火取虫の句は灯で身を焼く悲劇的結末の作品が多いだけに新鮮である。

【特選】泣かぬよに先に泣いとく梅の花(田中亜希子)八木健からのコメント:取り合わせの句ですね。別れ話がちらちらと見える悲しい句ですね。今日を限りの最後のデートなのか、近しい人のご葬儀なのか読者の想像をかきたてます。俳句は読者に想像してもらう文芸。合格の嬉し涙は見せぬ奴 とも

【特選】右利きの猫とたわむる日の長閑(伊藤和幸)八木健からのコメント:俳句はあまり知られていないことを書くだけでインパクトがあるものです。猫好きな方には常識かも知れぬ。しかし一般的には「驚く」ことでしょう。ましてや初めて知ったこのなら「誰彼に教えたい」それが俳句の心です

【特選】一卓に読み書き食事百千鳥(まこ)八木健からのコメント:慎ましい独居の暮らしが見えてきます。俳句は基本的に自身の体験を書くものです。一卓ですべてを済ませる質素な暮らしでも窓外の百千鳥の囀りを聞くことができる豊かさを詠っています。♪ 名誉地位財産要らず百千鳥

【特選】大男衝立となる春疾風(前田和男)八木健からのコメント:春疾風からどなたを守ったのでしょうか。恋人ですか。お子たちですか。この句のポイントは「衝立」です。風景が見えてきますね。俳句は一読して風景が見えるように書くとよろしいですね。しかも、可笑しい風景がいい

秀逸

禿ぶ石鹸集めて使ふ昭和の日椋本望生
マディソンの春の屋根橋雲流る田中庵野
間引かれし無数のありて大トマト志保川有
車椅子押す孫を押す花の風緞子
LLかXLか春愁ひまどん
また会える日の待ち遠し芋植うる田中亜希子
春愁ひ火元が何処か知りたくて雪子
花片も一つ浮かべてレモンティー平光 俊明
散るときは花ひとひらや放哉忌林 半寿
脱糞せる象を見てをり花の昼かをり

入選

春日傘めらめら燃ゆる業かくし伊奈川富真乃
空破るように伸びゆく松の芯佐東亜阿介
花菖蒲ないしよ話しが嫌いなの春桜
すし詰めの車両に蜜蜂が乗車ときこ
蝿生まるせかせか歩く都会人小鞠
蠅生る福音ひとつ響かざる亀田荒太
曲線を描く辛夷の鼓動かな輝幸
目覚ましの要らぬひと日や大朝寝山畑洋二
数学の教諭まづ泣き卒業式澤田聖吾
花の下鼻下長き漢かな垣内孝雄
恋猫や喉を潰して帰り着き辻が花
春の風邪他人に移して治りけり野中 たかし
渡良瀬の野焼見むとふ車列かな篠﨑順子
春神輿担いでギックリ神ってる泉 宗鶴
花冷えの旧交温めじんわりとカオリン
花あれば花は咲くなり今生の遠藤 えひみ
啄木忌ぢっと手を見る占い師森岡滋夫
幼子があったと駆ける蕨狩り竹野宏平
ひとつずつ想い出辿りてさくら道土川真知子
試着室我が身合わねど夏来る百合乃
吹雪く日は矢数俳諧興ずるかよし生
足を止め声を弾ませ花の雲大久保俊克
春炬燵仕舞った日からさびしけりはずきめいこ
永き日の起承転結再放送司啓
目覚めれば爺咲かせたごと桜さくらなおばら
桜花舞ふ生まれるいのち逝くいのち蓼科川奈
日の永し爺の飛び入るおにごっこ杉島紘子
春の昼カバ見る吾子の大あくびさとう菓子
家中の窓開け放つ夏隣伊藤和幸
ひとひらの寄せ集まって花筏平田 守弘
朧夜や小樽煉瓦も燈もあかく李子
棚ぼたが在るやも知れぬフリージア田村利平
桜木に触れて鼓動は手に伝う服部かがり
初燕行き来してをる商店街服部かつこ
酒豪らを眠らしている大桜入江 澄泉
叱られて菜の花の黄をひっこぬく児玉リツ子
肴(あて)いらぬ寝酒一合放哉忌歌川聖一
旬の味口に広がる春の音野口香緒里
花冷えの闇に色あり吉野山藤本禮造
コンビニの弁当提げて花見かな龍野ひろし
若葉風暇もてあます雄の猫北野すみれ
行く春や河馬の欠伸に吸い込まる渡邉春生
狂ほしきほどに恋猫名古屋弁香壺
湯呑には生姜や葛や花疲れ土屋虹魚
広重の図録乞ふ娘や時鳥渡邉高志
葉桜も由緒正しき四月尽雛まつり
何処からか追いかけて来る落花かな露玉
コンビニで四枚コピー四月逝く石川順一
白壁に影揺れてをり夏蜜柑松尾千波矢
藤の花ポニーテールに出来ないか森鼻 恵実子
また同じページを開く春の昼葉音
レコード盤取れぬ埃や走り梅雨若井柳児
帆柱の軋むごとくに竹の秋土屋幸代


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