愚陀佛庵 インターネット俳句会

結果発表(平成29年11月開催分)

特選受賞句には選者の八木健デザインの「ハイクアート」が添えられます。
ハイクアートは画像をクリックして拡大先から印刷・ダウンロードください。


平成29年11月の結果

特選(10句+俳句アート)  秀逸(10句)  入選(52句)

 特選作品のハイクアートは、画像をクリックすると拡大表示されます。
    拡大されたハイクアートを閉じる際は、ブラウザの「×」をクリックしてください。

【特選】濁り酒をんな口紅塗りなおす(渓湖)八木健からのコメント:取り合わせの句ですが何ゆえに「塗り直す」のでしょうか 酒宴も佳境に入り口紅が乱れたからなのか あるいは女性の美醜についての話題になったからなのか 塗り直す特別な理由はないのか 化粧品の宣伝に来たのか それとも

【特選】しっぽまであんこたっぷりふゆうらら(立志)八木健からのコメント:「たい焼き」の尻尾まで「たっぷりあんこ」嬉しいことである。しかし、「冬うらら」は「暖かさ」の共通項では「つきすぎ」です。そこを裏切ると面白い句になる。提案します。★しつぽまであんこたつぷり北の風

【特選】ぺちやんこになるから嫌ひ冬帽子(椋本望生)八木健からのコメント:好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。それをそのまま詠んでこそ俳句である。ぺちゃんこになるから「嫌いな人」もあれば、逆に「それが好きな人」だっている。俳句は自分の感情を正直に書けばいいんだから簡単。

【特選】冬めいて膨らむ朝の電車かな(若井柳児)八木健からのコメント:着膨れの通勤客でいっぱいの電車は「ぎゅうぎゅう詰め」これは当たり前だが、この句では、その結果「電車がふくらむ」とあり得ない非科学的なことを書いている。誇張である。しかし、詩の世界ではあり得ること。

【特選】ブラジャーの主張強くて朱欒かな(天野姫城)八木健からのコメント:「朱欒」はも結構大きくて硬い皮をしている。作者は、自身のブラジャーを「ざぼん」みたいに「強情」だと感じたのでそこが「詩」なんだろうね。逆にしてもオモシロイ。★ブラジャーにならぬか朱欒のふたつ割り

【特選】初恋や白朮詣の路上キス(大槻税悦)八木健からのコメント:「おけら参り」は、京都湯坂神社に伝わる大晦日から元日にかけて「火を焚いて邪気をはらう行事」掲出句は、伝統ある行事に参加するにしては衝動的なふたりが描かれている。この句の「初恋と火祭り」は何処かで繋がる

【特選】湯豆腐に眼鏡なき貌さらすかな(比々き)八木健からのコメント:湯豆腐の湯気でめがねが曇るから外しただけのこと それを「眼鏡なき貌さらす」と大変なことのように、これは誇張である。しかし、眼鏡を掛けている人は、眼鏡は衣裳みたいなものだから、外すと全裸の顔の気分なのだ。

【特選】マフラーのひと巻きごとに伸びる背や(野良古)八木健からのコメント:マフラーを巻くたびに首を伸ばさないといけない。少しずつ首が伸びて 結果として身長も伸びる.荒唐無稽なことではない。幾分か伸びる。筆者は昔、満員の映画館の最後列で立ち見をしていた頃に身長が伸びた。

【特選】果ての無き宇宙へむけて大根干す(平光 俊明)八木健からのコメント:大根を逆さにすればロケットになる。葉の部分は噴射された火炎で、銀色に光る大根はロケットの胴体である。そんなことを考えると大根干すのも楽しい。俳句は何を書いてもいい。吹っ飛んでもいい。イメージの文芸でもある。

【特選】冬蠅と三日過ごして一人なり(露砂)八木健からのコメント:俳句は孤独を謡うものである。冬の蝿と二人きりの三日間は楽しく且つ孤独である。そのことを作者はこれでいいのだと納得しているわけで、第三者から見ればお気の毒というところが実はそうでない。詩人の強みである。

秀逸

山襲ふ蔦は遠慮を知らなすぎ吉野ふく
歳時記に酒を吸はせる文化の日澤田聖吾
老と老冷たき指の将棋かな入江 澄泉
白足袋のこはぜ堅しや顔合わせ小林真由美
だましたは酒かある日柿甘くなり児玉リツ子
足ボート迷惑なのよ浮寝鳥森鼻 恵実子
北風を遊び相手にガキ大将晴好 雨独
日記買う本当のわたし書かへんよ百合乃
冬の日や壁一面に積まる薪かつたろー
ひそひそと奉行と越後屋白障子辻 雅宏

入選

デジタルの聲に頷く文化の日渡邉竹庵
放つておけよ不眠症の熊だから田村利平
珈琲のゆげ隙間風に躍らせて小島文郁く
目力やひと鳴き黙す冬鴉柴原明人
冬囲されし庭木の不自由さよし生
裾分けの黒き干柿種多し草野 道也
朝霧や見馴れし山の高かりし芳生
毛布抱く心に傷を負うた日は花伝
プチプチのすべての部屋にある冬日神山 刻
水仙や屋根付き駅で売られ居り石川順一
鯛焼や矢鱈恰幅良き易師馬留場 露以
ジャス三昧友が来たりて秋の宵晃生
堤防の風に肉まん割りて冬ときこ
晴れの日の一隅照らす実千両照幸
神の旅バッカス神は残り給へ大津 英世
丸五徳かっちっちっぽクリスマスかもん丸茶
靴脱げば月光だけが待つ部屋よ雛まつり
猫の墓護る深紅の曼珠沙華志保川有
泣き虫にチチンプイプイ神の留守彩楓
街点すポインセチアの赤赤赤小鞠
清水の紅葉の海や浮く舞台中村眞喜男
腰のなき博多うどんや文化の日龍野ひろし
冬暁を震わす牛の声低し三枝侑子
ドロップ缶 かろき音する 年の暮れ田中 雅文
白足袋のこはぜ堅しや顔合わせ小林真由美
愛犬の振袖選ぶ年の市佐東亜阿介
五線譜にカタカナ余る第九かな富山の露玉
人はみな自分ファースト雪女雪子
冬北斗「あ」君の腕へ沈みゆく鹿沼 湖
火の玉の落ちる速さや冬夕焼奥村僚一
バギーより飛び出した手や石蕗の花川口 祐子
柊の花の白さや甘やかに蓼科川奈
焼き鳥屋袖振り合ふもクリスマス永井和子
暁暗に浮かぶ白さや茶の花千葉睦女
水涸れの野に立ちつくすハシビロコウ水夢
実南天朱という朱抱きしめる青い月
粕汁や具に思い出の浮出だし重波
たっぷりの日の匂ひかな干蒲団長谷川ペグ
小春日や脳の中枢ほどけたる中野薫
棚田ここに尽きて穭のひょろひょろり篠﨑順子
金木犀まんまのごとく葉の皿に佐々木志緒
エプロンで包んで秋思あたためる花南天
芭蕉忌やついに松島のみ詠めず平田 守弘
十一月の仔猫や眸きらりきらり向井桐華
少し欠け栗名月でありにけり山畑洋二
かみ合わぬ夫婦の会話隙間風松永房子
秋の夜胡座を組し寝床かな田中亜希子
日に幾度衣替えるや紅葉山藤本禮造
末裔のむらにひとむら石蕗の花李子
熱燗を交わしたことが運の尽きく歌川聖一
虎落笛腕締め付ける血圧計斎乃雪
密談のテーブルに置く室の花司啓


愚陀佛庵インターネット句会に参加しましょう!

どなたでも参加OK!!参加方法自信の句を投句ください!!投句はこちら優秀100句をご紹介!!結果発表

このページの先頭へ