愚陀佛庵 インターネット俳句会

結果発表

過去の結果発表

特選受賞句には選者の八木健デザインの「ハイクアート」が添えられます。
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平成29年1月の結果

特選(10句+俳句アート)  秀逸(10句)  入選(30句)

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 特選、秀逸、入選作品の著作権は主催者に帰属します。
    また、それらの作品は俳句番組などでご紹介させていただくことがあります。

【特選】落暉いま隠れ方なき大枯野(伊藤和幸)八木健からのコメント:壮大な風景ですね。句の意味はどうだろうか沈みつつある夕日が隠れ場所がない大枯野枯野の向こう側に沈むことはわかっていても今の夕日を描くとこういう句になるのですね

【特選】狐火や愛する人の眼に少年(汝火原マリ)八木健からのコメント:愛する人の眼に少年の純な心を見たという句だから 女は男を愛せるのだが取り合わせての季語「狐火」に若干の不安の芽を感じている。この純な心はホンモノだろうかと

【特選】錆つきし螺旋階段虎落笛(伊奈川富真乃)八木健からのコメント:耐用年数も限界という古いアパートに住む作者は錆びついた螺旋階段を登りつつ虎落笛にいじめられているのである。などと勝手に想像させてくれる一句。虎落笛は虎除けの竹垣に強風が当たって音を出すが語源

【特選】パソコンに小さきお供へお正月(藤倉雪子)八木健からのコメント:パソコンは生活の中で一番か二番に大切なものです。しめ飾りをとりつけたり鏡餅を供えたりと気持ちを表す方が多いですね。生活のなかに俳句の材料はいくらでも転がっている。そういうことを教えてくれます。

【特選】妙薬は過ぎ行く時間寒椿(石塚 佳代子)八木健からのコメント:「時ぐすり」という言葉があります。時はいちばんの良薬です取り合わせの「寒椿はいかがでしょう。華麗に咲いて花の盛りに落椿となってしまう衝撃を秘めた花でね。散紅葉や秋桜では合わないでしようから。

【特選】鬼柚子の頭ここらが前頭葉(渡邉竹庵)八木健からのコメント:ごつごつして柚子です。なにやら人の頭に似ているが武骨なところが鬼を思わせるので「鬼」の名がついたのでしょう。これは頭だ そしてじっくり眺めて、ここが前頭葉だと、浮かんだ遊び心を句にして可笑しい

【特選】蜜柑食ふ爪のかたちの似た母娘(蓼科川奈)八木健からのコメント:母と娘は相似形であることが多い。この句の場合には爪に注目したところが新鮮ですね。自分だけが見つけたものを描くのが俳句です。誰も知らないことを句にして連衆を喜ばせるのが俳諧の連歌の発句ですから。

【特選】凍滝や黒きはらわた晒しゐる(入江 澄泉)八木健からのコメント:擬人化の句ですね。凍滝は夏場は決して見せない楽屋裏を見せてしまう哀しさがあります。作者はそれを「はらわた」と見ました。何にみえるのかは人によって異なりますが読者が納得する表現であるとよろしい。

【特選】去年今年会話したのは冷蔵庫(田中雅文)八木健からのコメント:良くわかる風景ですね。家族関係の断絶なのか、家族に迷惑をかけたくないからなのか、一年のうちの大切な数時間の「孤独」を楽しんだのです。事実を書いて解釈を読者に預けるのも俳句の方法です。

【特選】遺伝子の愉快親子の福笑(芳海たくみ)八木健からのコメント:さきほど「爪」に注目した句がありましたね。こちらは「笑い方」ですね。良く似ていることを「遺伝子の愉快」と説明的に表現したのも魅力です。この句は読んで楽しくなります。俳句は人を喜ばせるものです。

秀逸

竹馬の一歩一歩の明の春さとう菓子
君づけで蜜柑を投ぐる君を見る垣内 孝雄
荒海へ百の拳や寒稽古山畑 洋二
分けあふてはふはふ言ふて石焼芋篠﨑順子
遠足に小さき楕円の弁当かな緞子
左義長や闇安らかに横たはり渡邉春生
三度目の恋より団子春着かなまどん
冬の日の廊下に父が紙破る石川順一
牡丹雪体当たりして痛くない大本時子
年始酒飲みすぎ呂律らりるれろ辻 雅宏

入選

蜘蛛の糸繋いで届く初便り雛まつり
園児らの声で代用鬼やらひ永井和子
寒鴉己の恥に躓けり城内幸江
つかの間の万華鏡かな窓の雪荒木眞由美
パティシエのバレンタインの朝暗しなおろーず
チャルメラの近づく辻や猫の恋松尾千波矢
引鴨や通いし君も巣へかへり田上理絵
今月は長居出来ぬと冬将軍山田裕司
福詣滿願にして腰痛め前田和男
冬ざれやスマホ傀儡(くぐつ)のポケモンGOよし生
カウンターのほどよき間合バレンタイン椋本望生
初詣今年の夢を放り投げ外崎 紅馬
匂いあげる匂いあげると梅の声児玉リツ子
熱燗や加減を知らぬマイクロ波比々き
まだ恋を知らぬ子の詠む歌かるた露玉
枝先に桜の蕾抜ける空まこ
減量の成果もなにも着脹れて川口 祐子
犬猫子そして干支なる賀状来るかをり
光浴び若めく影や氷面鏡百合乃
ゆの宿の冬のはだしの廊下かな亀田荒太
春泥や演じつづけし太っ腹志保川 有
年の瀬や口利きすぎる九官鳥香壺
豆まきのなき里鬼を祀る里藤本禮造
振袖をひらり跳ね上げ歌留多取り小鞠
二人して言霊の見込む菜の花忌李子
饒舌へかへす相槌河豚の席高尾 彩
正月に聴く帰省子の標準語龍野ひろし
評判の医者とて朝の七日粥田村利平
蜜蜂やワルツのように蘂の中春桜
古井戸の釣瓶に結ぶ飾かな照幸
惚れとった今なら言える日向ぼこ田中 庵野
ブロッコリーふつふつと夢湧き出でり晴好 雨独
おぼつかぬ歩幅に雪が降りしきる吉野ふく
南座を出ればちらつく焼芋屋町田葦高
青く澄み光を届け寒北斗大久保俊克
初電話さしたる用もなきものを大津英世
初詣一列順に願いけりカオリン
鯛焼をねだる子に目のダメサイン杉島紘子
訃報にて急ぎ帰るや冬の朝森岡滋夫
初春や富士の煌めき裾のまで松田 文子
藪垣の声なき動き寒雀奥村僚一
老いぼれは半値八掛け年の市平光 俊明
餅を入れ粘り強くと七日粥泉 宗鶴
大吉で大きな太陽初詣高橋信治
離別することも人世はぐれ鴨野中たかし
餅搗きの天地返しのごつつい手森鼻恵実子
新年の挨拶一分フライング田中亜希子


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