愚陀佛庵 インターネット俳句会

結果発表

過去の結果発表

特選受賞句には選者の八木健デザインの「ハイクアート」が添えられます。
ハイクアートは画像をクリックして拡大先から印刷・ダウンロードください。


第90回の結果(平成29年12月投句)

特選(10句+俳句アート)  秀逸(10句)  入選(55句)

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 特選、秀逸、入選作品の著作権は主催者に帰属します。
    また、それらの作品は俳句番組などでご紹介させていただくことがあります。

【特選】マスクして貴方の知らぬ女かな(城内幸江)八木健からのコメント:妻はマスクをして外出。思いがけなく夫と
遭遇したのでした。夫は妻とは知らず初めてあったような表情をしたのでした。妻を見る目ではなかった。こんな夫を許すべきでしょうか

【特選】強風にがんばれ枯葉しがみつけ(荒井良明)八木健からのコメント:小林一茶の弟子みたいな俳人だね。一茶は「痩せ蛙負けるな一茶ここにあり」と詠んだから蛙は後に引けず頑張った。荒井君が詠んだ枯葉は激励されたが人が去った直後に散ったかもね。

【特選】大掃除角のめくれしあしもみけん(志保川有)八木健からのコメント:「足もみ券に有効期限は書かれていないだろうが、この券はおそらく30年も前に発行されたもので券を発行した娘は、すでに人の子の親かも知れぬ。この券一枚でタイムスリップか。

【特選】すべり台下りた辺りが年の暮(渡邉竹庵)八木健からのコメント:この句はなにを言ってるのかわかりますか
歳月の速さを言ってるのですよ。一年の長さはすべり台を降りるぐらいなんです。だから作者はすべるのをためらっている。でも仕方ないか

【特選】年の市ぴくりと動く蟹の足(松田文女)八木健からのコメント:動く蟹を見て「美味しそうだ」と感じるのは普通の人「あら命乞いかしら」と一瞬、憐憫の情がわいたら「俳人」だろうね。一瞬の憐みを俳句に詠んでこそ良い俳人なんたせろうね

【特選】耳袋少しすべらし噂聞く(森鼻恵実子)八木健からのコメント:耳袋は最近、ヘッドホンのような形になっている。余分なものを聞かなくてすむ。必要な場合はこの句のように「噂」を聞くために意識的にずらせばいいんだね。なるほど。

【特選】父の打つ講釈多き晦日蕎麦(西脇 剛)八木健からのコメント:自ら手打ち蕎麦で家族を喜ばせようとなさる親御さんの「蕎麦についての蘊蓄」を聞いてあげましょう。来年も再来年も打ってもらいましょう。長生きしてもらいましょう。

【特選】聞かぬふりしている女将おでん酒(鹿沼 湖)八木健からのコメント:ちゃんと聞いてるということですね。男たちは女将に聞かせるように話す。古来「聞かせ」という話法がある。そういえば次男三男を教育するために長男を叱る。これも聞かせである。

【特選】手袋の合掌シューズボックスに(比々き(ヒビキ))八木健からのコメント:場所をとらないようにするためだろうがシーズンの終りに感謝をこめて手袋に合掌させるという意識もあるだろう。何気なくしていることも「思い」がかたちになる。それを句に詠む

【特選】抜け目なく抜け道探す隙間風(田村利平)八木健からのコメント:俳句は大方が「自然への畏敬」が句になるもので「隙間風の能力に驚嘆しての句である。それを擬人化して「抜け目なく」と書いて成功したのである。隙間風抜け目のない奴として成功

秀逸

細胞のひとつくずされ霜の朝蓼科川奈
立ち飲みの肩のすれあふ寒さかな垣内孝雄
冬暁の水零しつつ雑魚揚がる蘭子
足長の影とかけっこ冬の朝奥村僚一
手袋やとりて見る癖生命線百合乃
深爪のうずき連れ行く去年今年若井柳児
杵の音の変はりて餅の搗き上がる大津 英世
豹柄のコート絶滅危惧種なる龍野ひろし
みづうみを揺さぶりやうに鳰鳴けり照幸
秒針を止めて訊きたきごまめ味椋本望生

入選

川涸るる闇の中洲に獣の目北野すみれ
鰭酒や馬関芸者の意地を飲む千葉睦女
クレーンの吊るす事故車や冬の雨藤本禮造く
雪女郎頬に小さき泣き黒子m.宙
考える人になりきり日向ぼこ入江 澄泉
山眠るふくみ笑ひを火種とし伊奈川富真乃
軍帽のをのこ熱燗呷りをり澤田聖吾
木枯らしに身辺整理急かさるる中堀けい子
狛犬の口の中まで寒の月葦たかし
身の程も知らぬ恋する夢初め万屋あたる
指先のひびの痛さや何持つも長谷川ペグ
水かきを水に預けて浮寝鳥向井桐華
遊び飽き独楽は木の実に戻りけり辻が花
脇役に徹するつもり根深汁彩楓
元の名を問ひたくもあり枯葎吉村 よし生
債権も債務も共に年越せり辻 雅宏
はふはふと悶え芋剥く冬灯馬留場 露以
AIの死因知能死春星忌司啓
初春や恋せし頃の古写真田中雅文
反戦は戦争の入り口隙間風高橋信治
ケーキ買う浄土真宗大谷派平田守弘
炭火あかあか内陣で聞く法話水夢
団子鼻嗅覚休業風邪籠り永井和子
湯豆腐や一抹良心の呵責神山 刻
梅ふふむ余白残して退職す青い月
強面に浮かびしえくぼ小春かなかつたろー
不揃いの大根なますを愛でし人佐々木志緒
途切れたる話の接ぎ穂鰤起し山畑 洋二
衣擦れの聞え手を引く七五三く草野 道也
愚陀佛庵の滑稽俳句漱石忌篠﨑順子
ミサイルが来るといへどもクリスマス森岡滋夫
道の駅寒風の中ねここねこ重波
天邪鬼真冬の指にからまれる小島寿々
焼き芋屋 早く来ないと 行っちゃうよ服部ゆうな
正月の軒先撮って送りけり野良古
猫歩き猫目線でと漱石忌中村眞喜男
愚痴ひとつ聞ひてもらひし寒見舞雪子
ラーメンのきくらげこりん夜半の冬露砂
Jアラート鳴るやもしれぬ年の市香壺
神様のしばらく居たり竈猫森内梅子
大玻璃へ喧騒映すクリスマス斎乃雪
霜晴れや人麻呂詠みしかぎろひの芳生
フリスビーも犬も戻らず空つ風かもん丸茶
冬木立名前出て来ぬ人と会ひ田中庵野
天井と底と抜け穴煤払露玉
震えつつ暫し楽しむ寒落暉斜木 美秋
蝋燭の揺らぎに募る寒さかな柴原明人
縦結びして旅支度年の暮まどん
紅葉散る褪せた格子戸並ぶ街大槻税悦
キリストも弥勒も未だ去年今年く渡邉春生
冬日向おやつは何にしませうか吟菜
良き年を願う子の手のふっくらと晃生
小流れの末は鯨の潮となるときこ
湯気立ちに紙の金魚も踊り出す石川順一
星空を避けて凍鶴隠す顔佐東亜阿介


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