愚陀佛庵 インターネット俳句会

結果発表

過去の結果発表

特選受賞句には選者の八木健デザインの「ハイクアート」が添えられます。
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第88回の結果(平成29年10月投句)

特選(10句+俳句アート)  秀逸(10句)  入選(57句)

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 特選、秀逸、入選作品の著作権は主催者に帰属します。
    また、それらの作品は俳句番組などでご紹介させていただくことがあります。

【特選】秋晴れに錆びた自転車復活す(はずきめいこ)八木健からのコメント:とても気持ちの良い句です。「復活す」は説明ですから風景として描きましょう。「に」し説明の助詞ですから避ける。★自転車の錆を落とせば秋麗

【特選】姉さまの尻を芒の打ちにけり(澤田聖吾)八木健からのコメント:可笑しい風景です。「尻」は「俗」ですがこの句では健康的ですね。芒の擬人化を深めて遊びましょう。★姉様ののデカ尻叩く芒かな

【特選】聞きにくき事聞いてゐる秋扇(篠﨑順子)八木健からのコメント:季語「秋扇」をうまく生かしていますね。「聞く」の重複が気になります「聞いてる」を「頷く」にしてもよろしい★聞きにくき事情に頷く秋扇

【特選】着ぶくれて低飛行なる腕の形(さとう菓子)八木健からのコメント:着ぶくれると消極的になるものです「腕の形」と具体的に説明していますがその必要はないでしょう★着ぶくれて低空飛行となつてゐる

【特選】木琴の音して銀杏落ちにけり(霞山旅)八木健からのコメント:風景が良くわかります。「音」がありますから
「して」は不要でしょう。銀杏は「いちょう」とも読むのでここは「ぎんなん」と仮名にしましょう。★木琴の音ぎんなんのころがれば

【特選】十月やローソク消せば息が切れ(入江 澄泉)八木健からのコメント:吹き消すことができたのですね。無理せんようにしてください。息が切れても消したのですから十月を聖夜に ★息継いで蝋燭を消す聖夜かな

【特選】確率はほとんど双子落花生(城内幸江)八木健からのコメント:落花生の殻の中に「実」は「ふたつ」ずつ入っていますね。確率はの「は」は説明です。★落花生すべての殻にに実がふたつ

【特選】指の間でいやいやしてる飛蝗かな(川口 祐子)八木健からのコメント:「指の間」とすると正確さに欠けます。「いやいや」はやさしい表現ですね。この句のポイントでしょう ★掌にとればいやいやをする蝗かな

【特選】電線を撓めあまたの赤とんぼ(渡邉竹庵)八木健からのコメント:過剰な誇張は「嘘」になりますがぎりぎりのところですね。「あまた」は説明です「群れて」ですが撓むがあれば不要★電線の撓むほどなる赤とんぼ

【特選】新涼やよく日焼けしたパンだこと(児玉リツ子)八木健からのコメント:「日焼け」は夏の季語だが パンの焦げ具合だから季語感はない。「新涼や」と続く口語調は合わぬ★新涼のパンなりよく日焼けして

秀逸

カートにはいつも山盛りきのこたち吉野ふく
地下足袋の漢ふんばる牛蒡掘る伊奈川富真乃
青あざと傷口割れて通草の実森鼻 恵実子
秋扇出番来るまで弄ぶ野中 たかし
山のべのぬすびと萩にとらはるる照幸
積ん読の砦を攻めし十三夜重波
烏瓜揺るるばかりの無人駅水夢
活けてなほ芒のたわわ団子食ふときこ
謙虚てふ言の葉軽し秋の風前田和男
底無しの猪口に溢るる新酒かな椋本望生

入選

月見酒村田英雄を吟じたりよし生
食べちやつた栗羊羹は誤配かも土屋虹魚
首捻るふくろふ月は傾きぬ神山 刻く
山紅葉ゴッホの絞り出す絵の具永井和子
凍星や牛舎に牛の還らざる渡邉春生
ジーンズを 脱いで神の子 七五三田中雅文
長靴の子ら走り出す初氷佐東亜阿介
金木犀香を夜に塗りこめる志保川有
雪虫や風の姿が見えてくる三枝侑子
赤い羽根偉い人だけ付けている森内梅子
団栗の我も我もと落ちにけり晴好雨独
シューベルトばかり聞かされ新酒糟比々き
秋灯に心の迷ひ見透かされ雪子
昨日見て今日見て菊の盛りかなまこ
月明り秘め事を優しく照らす花伝
秋ひとり育みし子の嫁ぎ行き晃生
警官の説諭身に沁む違反かな辻 雅宏
決断を他人に任せ風邪心地露玉
古傷に触れて疼くや櫨紅葉小鞠
そこらへん吹き飛ばしつつ野分かな野口香緒里
降り積もる色葉の底に眠りたし立志
一列に行く猪の一家族歌川 聖一
駅の灯の消へてへべれけ冬銀河原 龍臣
名も知らぬ虫にまぎれて帰る道伊藤和幸
白帯の子ら蹴りあげる秋の雲葦たかし
焼茄子の助演大賞かつおぶし田中 庵野
信号を待つて渡りぬ秋神輿芳美拓海
雨音も冷たく思ふ山の秋く河口 和美
秋風に背中押されて木曽の旅藤本禮造
石穿つ水の一滴水の秋松永房子
癌とても嘆くなけふの秋日和渓湖
猫が睨み吾頭より鰯食ひ芳生
制服の工員たちの日向ぼこ大槻 税悦
リフォームに捨つる畳や刈り田道山崎ぐずみ
噛み合わぬ会話の続く夜長かな山畑洋二
ジンライム二杯で酔ひし神の留守向井 桐華
名月や光小瓶に満たす夜蓼科川奈
顔中を大口にして熟柿喰む辻が花
虫すだくを佳しとし生きて寝屋に入る平田 守弘
嘘泣きの出来ぬ女や秋の空花南天
月動き我の歩みと同じして草野 道也
黄落や即身仏のおはす寺佐々木志緒
この一線越さない馬鹿よ秋の宵田中雅文
糠床に茄子隠し持つ鉄の釘西脇 剛
打ち出しの急須ころがり寒茜かもん丸茶
おでん鍋出して喧嘩の仲をとり輝久
ごめんねのメールに無言夜寒かな長谷川ペグ
台風の予報士耳にピアス光香壺
鳥威し所詮鳥には虚仮威し田村利平
秋の宵アイラインは流線形く露砂
十月やお好み焼き屋さんのコテ司啓
飛行機雲深呼吸して天高し高橋信治
綺麗さもあわだち草の嫌われて奥村僚一
秋夕焼みごと伊予灘ものがたり森岡滋夫
皮ごとに食べられますと葡萄かな石川 順一
恐怖てふ売所の婆や神の鹿馬留場露以
母の日の感謝ひらく秋のバラ岡田廣江
秋惜しむ湯宿の廊下ミレーの絵百合乃


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