愚陀佛庵 インターネット俳句会

結果発表

過去の結果発表

特選受賞句には選者の八木健デザインの「ハイクアート」が添えられます。
ハイクアートは画像をクリックして拡大先から印刷・ダウンロードください。


第94回の結果(平成30年4月投句)

特選(10句+俳句アート)  秀逸(9句)  入選(74句)

 特選作品のハイクアートは、画像をクリックすると拡大表示されます。
    拡大されたハイクアートを閉じる際は、ブラウザの「×」をクリックしてください。
 特選、秀逸、入選作品の著作権は主催者に帰属します。
    また、それらの作品は俳句番組などでご紹介させていただくことがあります。

【特選】草むしる立派な尻の嫁御かな(林まさこ)八木健からのコメント:草むしりに励む嫁さんはご近所でも評判。気質は良いうえに立派な体格で健康優良児だ。立派な跡継ぎが授かるに違いないと。立派な尻が褒められる。野球選手と同じく尻が注目される。

【特選】肩こりに湿布欠かせぬ汐まねき(田村利平)八木健からのコメント:汐まねきし利き腕が立派である。ダーウィンはシオマネキを見て進化論を思いついたというぐらいだ。肩が凝るだろあというのは誇張の結論である。さてはゴミの中から湿布薬を見つけたか。

【特選】春潮へクジラ探しの舵を切る(水夢)八木健からのコメント:「くじら」は日本の食文化である。かつては秋から冬に日本に近づくところを捕獲して食べた。冬の季語となっている。最近はホエールウオッチングで季節が曖昧になっているようだ。

【特選】男の子 生まれましたと 鯉のぼり(田中 雅文)八木健からのコメント:過疎の村では10年ぶりに子どもが編まれたりすると大騒ぎとなる。この句の家では「男の子が生まれた」と喜びを隠せないから鯉のぼりに託したのだろうね。おそらく村全体の喜びごと。

【特選】たくしあぐ少女らの脛夏来たる(香壺)八木健からのコメント:西東三鬼の句に「恐るべき君らの乳房夏来る」がある。三鬼は色気よりも恐怖を感じたのである。この句は「脛に夏」を感じたので極めて健康的な色気がある句と思う。

【特選】辛口のカレーあぢはひ立夏かな(鹿沼 湖)八木健からのコメント:辛口のカレーは夏の象徴である。口の中に火がついて汗が噴き出す。筆者は20年来、エビチリモッツァラレチーズの辛いのを注文する。。イチローと肩を並べるのは「カレー好き」の一点である。

【特選】花は葉に筋肉痛は二日後に(小川めぐる)八木健からのコメント:「花は葉に」は季節の移ろいの速さに感嘆しての季語である。ところが筋肉痛は二日後に思い出したかのように表れるのだ。まったく関係のないものを取り合わせているのが可笑しいね。

【特選】マウンドは童顔春の甲子園(篠﨑順子)八木健からのコメント:野球の監督が「選手」を子ども呼ばわりするのに違和感を覚えたこともあったがこの句を見て納得した。ある齢になると「童顔」に母性愛を刺激されるらしい。俳句はその正直を描いてこそ。

【特選】グラビアの女棄つらる春田かな(澤田聖吾)八木健からのコメント:春になると冬の間に使われた不要の品がゴミとして田畑に捨てられて焼かれる。一種の野焼きである。作者は冬の間に読み散らかした雑誌を捨てたのである。ここから一気に春の農作業が始まる

【特選】銃の世は人の世のこと蝶生まる(椋本望生)八木健からのコメント:人間どもは銃器を使って相も変らぬ殺戮を繰り返している。そんなことは無頓着に蠅が生まれたり蝶が生まれたりする。自然の営みと人間のお馬鹿ぶりを対比して描くことで平和を希求している

秀逸

突然の黄色の魔人杉の花森岡滋夫
悪女たらむ蟻の行列掃き散らし百合乃
平成の遍路笠とか野球帽渡邉竹庵
蝌蚪泳ぐ「オジャマジャクシ」と孫の声菊池風峰
M2.5腹いっぱいに鯉のぼり泉 宗鶴
春ですな勿体無い程春ですな平田守弘
新入社員たびたび部屋をまちがへりまどん
古都の春レンタル和服そぞろ行く永井和子
古びたる筧の竹や夏の蝶まこ

入選

スカートの裾あげて咲くチューリップ青い月
ものの芽や何時になるやら吾が頭長谷川ペグ
人よりも犬と目が合う春うらら辻が花
春の雨ティリティリティリと川作る大下あきこ
冠のいつもゆがみし内裏雛草野 道也
露地裏の塀をまたいで猫の恋一人静
鳥曇階段のぼる斑猫垣内孝雄
全品が蛍烏賊なる磯料理山畑洋二
水面揺れ桜花びら輝けり坂口留美子
轆轤の上の陶土春光吸い込みぬ荒井良明
ゆさりゆさりとミモザの花の風生る向井桐華
シェアハウス色彩豊かな春の風美翠
田水得て声の生るる蛙かな奥村僚一
色合いのゆっくり歩き花盛り大久保 俊克
花筵平和呆けせし人ばかり大津英世
入学児そつと撫でをりランドセル雪子
桜東風吹かれて絵馬の裏返る植木香厨美
花月夜いろはにほとへとちりぬるを平光 俊明
ライフライン辿りて蛇は穴を出づ司啓
靴投げて走る子供や春の草阿部 文彦
とぐろ巻く百の黒き眼蝌蚪の紐小鞠
大福に苺を乗せてどよめきぬ桃猫
春雨や国後島に夕餉の灯西野将司
花の雲すりの銀次の手の動き伊奈川富真乃
紅色も白も乙女も落椿吉村よし生
引く波の砂を均して蟹の穴藤本禮造
赤い薔薇心臓を突く凶器かな松田文女
二階にも二十階にも蟻来たる柴原明人
薫風や抱つこしてのる体重計藤娘なつ
春愁スマホ疲れの傘寿かな入江 澄泉
夏近しマイク離さぬ好々爺かつたろー。
春潮の描く波あと砂丘かな岡田廣江
さくらんぼ光の海に溺れおり七瀬ゆきこ
地平線菜花あふれる羅平の地千葉睦女
屋根の上座す猫まだら朧月中村眞喜男
朝顔の赤か青かで大失恋田中 庵野
声音変へチャレンジ続く恋の猫龍野ひろし
七重まで散り去るとても八重桜霞山旅
引き返しやっぱりこうて粽かな児玉リツ子
風吹かば心のかたち花筏佐々木志緒
浮雲を吸い込むがごと桐の花李子
水垢を叱りつつ取る夏近し三枝 侑子
山吹の庭にきれぎれわらべうた高原山歩
余生には三色菫ほどの夢北野すみれ
君それは隠れ認知や木瓜の花辻 雅宏
おるがんの欠けし「ミ」のキー春愁じゃすみん
ホームランも三振も華ねぎぼうずかもん丸茶
藪垂れて白さ際立つ山空木斜木 美秋
ひらひらとふわふわと飛ぶ紋黄蝶藤和幸
雷鳴にサイレン混じる午前二時雛まつり
ままごとの会話は実話蝶の昼葦たかし
何か降る楓の花を歩くとき露玉
亀鳴くや掛け声高き消防士馬留場露以
夏草の丈まちまちや無縁墓地志保川有
蝶飛ぶや直線はまだ苦手です城内幸江
こんな日は執事が欲しい花疲れ永井かおる
寡黙なる父の書斎や君子蘭蘭子
起立待つ口内炎の入学式渡邉高志
老獪な青大将の後をゆく森内梅子
薫風の色は俺着るシャツの青晴好 雨独
煌めきのドレス悩まし蛍烏賊森鼻恵実子
ぽつかりと時が戻りて蓮華草雪花
青春と聞かぬ昨今半夏生佐東亜阿介
大空や男はいつもしゃぼん玉腹胃壮
春の雨子犬の耳の柔らかき吟菜
つひと瀬に置かるるいのち蝌蚪の紐ときこ
入歯への土産は麩菓子昭和の日比々き
藤棚や白髪似合う祖母だった大槻税悦
一輪草めつたに人の声聞かぬ沙羅
近江路は卯の花腐し夕汽笛照幸
冷蔵庫客来るたびに鬨あげる三泊みなと
吾が星を大きく映ししゃぼん玉渡邉春生
満月が屋根に落ちそう春の宵晃生
家表は新緑裏は荒野なり彩楓


愚陀佛庵インターネット句会に参加しましょう!

どなたでも参加OK!!参加方法自信の句を投句ください!!投句はこちら優秀100句をご紹介!!結果発表

このページの先頭へ