愚陀佛庵で開催された俳句結社の句会での作品
当ページでは、愚陀佛庵・結社の句会での作品を写真を交えてご紹介いたします。
● すずかけ句会(平成22年4月22日 愚陀佛庵にて開催)
- 春泥に足を取られて愚陀仏庵 (恒男)
- 山藤の雨をふふみて閑かなり (美枝子)
- 山笑う愚陀佛庵の句会かな (吉彦)
- 邸内を歩けばロマン朧かな (みやと)
- 春嵐萬翠荘のうろこ屋根 (宏美)
- 余花の雨白舎の森を降り包む (洋子)
- ビルの町藤の花から透かし見る (澄枝)
- 萬翠荘貴婦人となり雨まとう (教恵)
- 子規さんを真似し横臥す春畳 (正一)
- 子規の声よもつひらさか若葉雨 (聰美)
- ガンセンター駅から十分青き踏む (清数)
- 大正の春を装う館かな (鬼代春)
- 苔清水木々の梢の鱗屋根 (博)
- 床の間の都忘れと子規の額 (昌子)
- 春霖や二枝の楠空覆う (由子)
- 愚陀仏は如何なる仏や春の雨 (洋一)
- 夏山路雨降りしきる句碑ひとつ (朗)
- 子規思い漱石思い春の雨 (幸子)
● 航標俳句会(平成22年4月6日 開催)/主宰・吉田 汀史 選
- 今ならば死なぬ病や春の山 (鈴木 和恵)
- たこ焼きの匂い巻き込む花吹雪 (五味 靖)
- 散る花を見つめる人の美しき (小林 富美子)
- 花や花愚陀佛庵に子規の声 (沖津 和代)
- 花筏鯉の大きな頭かな (堀井 郁代)
- 花人となりてひと日を子規の国 (小林 富美子)
- 花弁当前を通るを許されよ (陶久 晴義)
- 桜散る子規の生涯三十五 (島田 昭次)
- 顔洗う猫に桜の散りにけり (大寺 和恵)
- 花筏正体不明のもの浮かぶ (鈴木 和恵)
- 漱石に子規に招かれ花の旅 (庄野 千壽)
- そうめんに紅一筋や花の昼 (今枝 立青)
- 花ふぶき裸電球茣蓙の上 (井上 暁美)
- 桜散るけふの一会を戯るるごと (庄野 千壽)
- 桜見てただ遡る月日かな (吉田 さち子)
- 子規さんのあどけなき顔燕の巣 (杉本 民子)
- 古帽子落花一片いただきぬ (長浜 栄二)
- 友達になりたき子規や柿若葉 (鈴木 和恵)
- 肉を焼く煙のあがる桜かな (長浜 栄二)
- 花筏ゆらしてをりぬ亀の首 (松原 雅子)
- 子規の母ちらしずし食ぶ桜かな (近藤 陽子)