愚陀佛庵の再建に向けて
掲載日:2010年07月20日(火)|カテゴリ:ニュース
去る7月12日(月)、大雨による城山の土砂崩れのため、愚陀佛庵が全壊いたしました。
愚陀佛庵は、ご高承のとおり昭和57年に再建された建物ではありますが、私どもは、28年という歴史を刻み、また正岡子規・夏目漱石の存在に関わる、歴とした大切な『文化財』であると考えております。
従前愚陀佛庵は、観光客は外観を見学するだけの施設としてしか活用されておりませんでした。これでは勿体無いとの思いから、愚陀佛庵本来の歴史・史実に基づき、この場で『句会』を開催するべきだと考え、昨年7月より愚陀佛庵句会(後に「松風会」の名をいただき、襲名しました)を毎週火曜日に定期開催してまいりました。
参加者からは、明治当時の正岡子規や夏目漱石たちが開いていたであろう雰囲気を感じながらの句会に好評を博しておりました。観光客の飛び入り参加も多くあり、また県外の俳句結社も、当地へ赴いて句会を開催するなど、広く知られるようになってきたところでありました。
また、昨年末からNHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』放送開始に伴い、来館者数も県外観光客を中心に大幅な増加基調にあり、「坂の上の雲まちづくり」や「萬翠荘」に欠かすことのできない施設であります。それだけに、今回の愚陀佛庵倒壊は、松山の文化及び観光面において多大な損失であります。そこで愛媛県民・松山市民・また全国の愛好家のご協力を得て、是非とも復元を目指したいと切に願っております。
具体的な体制や募金実施要領など、詳細が決定次第改めてお知らせいたしますので、皆様のご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
※音が出ますので、ご注意ください。