愚陀佛庵 インターネット俳句会

結果発表(平成30年1月開催分)

特選受賞句には選者の八木健デザインの「ハイクアート」が添えられます。
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平成30年1月の結果

特選(10句+俳句アート)  秀逸(10句)  入選(84句)

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【特選】セーターの出口を頭探しをり(龍野ひろし)八木健からのコメント:擬人化をすれば大方は「滑稽句」になると本欄でもたびたび申し上げていますが、「頭」を擬人化するとはなかなかのワザとお見受けします。「俗世見る頭はセーターの闇抜けて」ということですね

【特選】カンガルーにつづきクロネコ初荷来る(辻 雅宏)八木健からのコメント:カンガルーは 西濃運輸でしたか 動物に視点がいったところが可笑しい句になりました。ペリカンとかもありましたね。ペンギンだとよちよち歩きで遅配かな

【特選】初電話いつもの声の華やぎて(雪子)八木健からのコメント:これはスナオでよろしいですね。プラスイメージをそのまま書いてもいいのが正月の句ですね。「しまいにはトーンダウンの初電話 」あるいは 「しまひには叱られてゐる初電話」などということに

【特選】複雑に曲がりたる木の淑気かな(野良古)八木健からのコメント:盆栽ですか。百年単位で受け継がれている名品もありますね。歳月の重みを感じますね。盆栽のヒネクレこそが愛でられるわけでして、そこが人間と違うところですね。

【特選】正月を父子ゲーム機に繋がれて(ときこ)八木健からのコメント:

【特選】鼻ピアス捨てて就活しやぼん玉(葦たかし)八木健からのコメント:鼻ピアス 臍ピアスは理解しにくいですね。 就活は目立つことが大切就活に鼻ピアスして目立とうか なんてのもいいかも、まあ畜産会社ならすんなりだろう「私は牛の気持ちが良くわかります」てなこと言うのよ

【特選】元日や爪を切るなどして暮れる(志保川有)八木健からのコメント:「元日はとにかくなにもするな」を家訓にしているということを聞いたことがある。一年の計を立てる日だからね。爪切るのはよろしい。考え事ができるからね。「切り落とした爪の屑の利用方法」ぐらい思いつく。

【特選】それぞれの屋根の味する氷柱かな(霞山旅)八木健からのコメント:カレー屋さんの「カレー味氷柱」 味噌屋さんの「味噌味氷柱」氷屋さんの「そのまんま氷柱」などいろいろ思いつくものです。蛸味氷柱はひと組八本ということでヤネコイ親父のつくる「面倒氷柱」もいいかな

【特選】ふくませる乳房ふくよか春の土手(大槻税悦)八木健からのコメント:この句は「牛の母子」でも成立するが人間の母子でなくてはならん。牛では当たり前だしましてや「ふくよか」は牛の乳房そのものですからね、春の土手だからいいんです。山手線だとどうだろう。「?」ですね

【特選】冬座禅寒さ空きっ腹に堪え(晃生)八木健からのコメント:「冬」と「寒さ」ふたつの季語を使っているからその分厳しさが強調されましたね「満腹のついうとうとと春座禅」「汗かいて脱水状態夏座禅」 「紅葉狩気になってゐる秋座禅」なんていかが?

秀逸

丹前を脱いでピンポン魔のサーブはずきめいこ 
探梅や確かこの道だったはず小鞠
犯人の足跡残し雪の畑森鼻 恵実子
散骨の灰のつぶつぶ冬ざれる田中 庵野
大袈裟に言えば隠蔽花吹雪佐東亜阿介
冬鳥やモデル契約結ばれず石川順一
ラグビーの敗者の肩に勝者の手晴好 雨独
凧あげて男の風を児に渡す香壺
寒に入る曲がつたままのかりんとう歌川 聖一
春寒を注ぎ五右衛門風呂沸かす若井柳児

入選

ミサイルを沈め冬将軍来たるかもん丸茶
なで肩の外套右へ左へと川口祐子
東京は箱庭雪の電波塔まどん
のんびりと遅刻の生徒雪だるま斎之雪
涅槃西風ばんそう膏のはためける神山 刻
自由の火掲げて寒き女神かな比々き
厳寒や関節痛のショベルカー城内幸江
離れ目のよく似た姉妹福笑露砂
犬のまだ暇と観てゐる四日かな馬留場 露以
冬空に飲みこまれるな白き鷺吟菜
見舞客帰らす夜を吹雪けり露玉
かさかさのかかとこすりぬ雪女郎柴原明人
寒紅やお喋りすぎるおちょぼ口松田文女
風信子微香漂ふ窓辺かな斜木 美秋
春立や芸子するりと襟ぬいて森内梅子
膝小僧試着あれこれ春を待つ椋本望生
誰もいない好きな時間の日向ぼこまこ
ペーチカや素描ゆたけき尻たむら蘭子
初詣闇に鈴の音帰るひと芳生
雪化粧音無き世界にただ一人カオリン
勝独楽も深き疵負て夕間暮れ輝久
急転の噴石直下雪しまく中村眞喜男
湯気ぽたり醒めし真冬の夜の夢壱烏
鈍色の空に溶け込む冬鴎鹿沼 湖
何ごとも無きが如くの深雪晴吉村 よし生
また一線越えてしまひぬ去年今年あまぶー
ペンギンに成りきって行く雪の道入江 澄泉
道座るふくらす躰冬雀岡田廣江
波高し酒蒸しの牡蠣ぷりぷりと藤本禮造
小寒やいや熱燗にしておくれ荒井良明
冬林檎息子は朝帰り覚え小川めぐる
刈上げを笑ふおでんの煮立ちけり渡邉高志
たっぷりの奈落を仕組む雪女郎三泊みなと
兎の透けて冬芽の血の流れ耳李子
寒雷や長きしじまにある不安照幸
神棚にいちばん近き嫁が君田村利平
氏同じ村に三人雪女司啓
初山河空の余白を朱鳥居伊奈川富真乃
若水や深く息してポンプ押す千葉睦女
大寒と聞いてにわかに身震いて平田守弘
初笑い老い十センチ遠ざける渓湖
モノクロに沈む裸木迫る空水夢
べと雪やキャッチボールの軽き音かつたろー
嚏してあやとりの橋崩れけり大津 英世
湯煙が漸く収まり寒椿高橋信治
啓蟄やリセットボタン押す頃か百合乃
初電話メールでアポをとってから重波
餅花や小判おいでおいでと揺れ児玉リツ子
マスクしてナースのほくろ見え隠れ荒堀治雄
寒月や 訪ねる友は もう居ない田中 雅文
亀鳴いてしつこき女去なしけりうんりゅう
セ-タ―の胸に座りしパンダかな奥村僚一
三箇日お天道さんは上機嫌入江雅子
北斎のだるまの眼淑気満つ松永房子
立春大吉乳歯おもいっきり投げる三枝 侑子
甘平もみかんじゃと言う親父かな森岡滋夫
元旦のいつもの場所に座りたる草野 道也
ざばんと一羽立ちし崩るる鴨の陣向井桐華
冬椿離婚届は三回目澤田聖吾
鵜の糞の木々銀に染めて冬篠﨑順子
雑煮喰ふ歯を気にする歳となりぬ長谷川ペグ
柔らかき波追う吾子や春の浜み藻砂
小さき手で握るナイフや聖菓切る花南天
雪見酒帰れなくなればいいのに雛まつり
ぴたぴたと歩くがいいよ雪の道辻が花
日常へ戻る六腑や薺粥山畑 洋二
水仙の折れてなほ立つ色香かなm.宙
父がいて母姉がいて福寿草雪花
忘れもの炬燵を背負って取りに行く吉野ふく
紅葉散る怖い絵展の行列に佐々木志緒
風花や隣り合はせの何でも屋垣内孝雄
花野風仮寝の夢に忍び込み桂月
ままごとのこぼれ小豆に月の客M.宙子
柿をもぐ梯子の夫の覚束なK.かれん
古木戸を替えて露の世覗き見る中埜敬子
山崖を駆ける地響き鹿の群ののか


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