愚陀佛庵 インターネット俳句会

結果発表(平成29年9月開催分)

特選受賞句には選者の八木健デザインの「ハイクアート」が添えられます。
ハイクアートは画像をクリックして拡大先から印刷・ダウンロードください。


平成29年9月の結果

特選(10句+俳句アート)  秀逸(10句)  入選(64句)

 特選作品のハイクアートは、画像をクリックすると拡大表示されます。
    拡大されたハイクアートを閉じる際は、ブラウザの「×」をクリックしてください。

【特選】落ち蝉や思ひ遂げても遂げずとも(佐々木志緒)八木健からのコメント:七年も地中に居て地上に出て子孫を残すことに専念して死ぬ。果してうまくいったのだろうかと心配している。俳人特融のやさしさがある。

【特選】ためらひてピアスを外す秋の宵(鹿沼 湖)八木健からのコメント:ためらってピアスをはずすのは?「艶」のある句ですね。俳句は出来事の一部分を描く。読者に想像してもらう場面を作っておきましょう。

【特選】心棒を抜かれ案山子の崩れ落ち(辻が花)八木健からのコメント:案山子は擬人化して描くことが多いのですが心棒を抜かれたその時 案山子の命が失われたと感じ擬人化も終了したのですね。

【特選】この川を渡れば彼の世曼珠沙華(松永房子)八木健からのコメント:三途の川のこちら側が此岸 川を渡れば彼岸ですね。彼岸花は彼の世花ですね。「曼殊沙華」の表現は一層彼の世の花らしくなりますね。

【特選】もへじ顔鼻の辺りに赤とんぼ(輝久)八木健からのコメント:「もへじ顔」が案山子でなくて人間だとしたら余計に可笑しいですね。しかし、案山子さんでしょう。素朴な情景の中にほんわかとした可笑しさ

【特選】今日よりは葉月の潮として光る(山畑洋二)八木健からのコメント:季節の移り変わりは風景をも変える。俳人も敏感に感じ取ることができる。葉月と聞いただけで海の光や音が葉月のものになる。可笑しいね。

【特選】崩落の熊本城をばつた飛ぶ(葦たかし)八木健からのコメント:大きいものと小さなもの人工的築造物と生き物の組み合わせ城はたかだか死後百年 ばったは 何万年もの命をつなぐ その対比ですね

【特選】人間に戻りひねもす根魚釣(平光 俊明)八木健からのコメント:根魚(ねうお)は磯に棲みついている魚ですね。英語で ロックフィッシュ というからですね ★根魚釣りひねもすときどきひるねもす

【特選】搦手門あけ放ちある菊日和(水夢)八木健からのコメント:搦手門 (からめてもん) は城主が逃げるときに使う門で いつも開け放たれている小ぶりな門 おおらかな菊日和に良くあってますね

【特選】ボルドーの蝋封解けり秋の風(かもん丸茶)八木健からのコメント:蝋封は手紙の封のことかと思ったら
ワインにも使うのですね。ひとつ賢くなりました。ボルドーだけでワインとしたが「ワインボトルの」とすべきか

秀逸

蟷螂の哲学者めくポーズかな大津 英世
皮膚一枚ハンガーに掛け冬隣城内幸江
大漁のこぼれ鰯に群れ衆生く李子
サングラス負けし日本を統治せり入江 澄泉
ミサイルの抜けゆく先の鰯雲佐東亜阿介
図書館やみな首傾ぐ避暑気分芳生
剪定の枝に座りし盆の月奥村僚一
マネキンの腕に憩む赤蜻蛉澤田聖吾
新じゃがの思わぬ穫れ高庭の隅田中亜希子
行く秋やでこの広さは親ゆずり若井柳児

入選

秋の夜や窓にネオンの裏通り垣内孝雄
堤防の釣の翁や秋の暮重波
ジーンズの穴から覗く秋の空吉野ふくく
秋高し牝馬の尻の丸みかなく向井 桐華
ダイアナの瞳はブルー月の雨蘭子
ホスピスのまことに美味き茄子カレー才津佳代子
南海に生まれた台風涼を連れ植田満
旧友の我が名を呼べず酔芙蓉篠﨑順子
ギター弾く音色輝き星月夜ペグ
矢のごとく月明かり刺す古日記森岡滋夫
胃より先眼が美味しがる焼さんま平田 守弘
揺るぎなき芯の強さや夏の雲カオリン
しくしくとしくしくしくと柳散る露玉
露骨なほど胸の大きな案山子かな三泊みなと
産土へ思ひをしばしとろろ汁伊奈川富真乃
眠たさを堪ヘて待つや今日の月草野 道也
栗拾ふせがれ菓子屋の次男坊田村利平
かつくんとばね指きしむ草むしりよし生
秋の蝶柵越えて舞ひはじむ百合乃
黒塀に種をぶつける鳳仙花伊藤和幸
頂の残暑は下山準備終え斎乃雪
なりそめはまだ明けやらぬ風の盆田中庵野
煮鰯の尻尾に生姜一欠けら晴好 雨独
周航の汽笛遠のく濃霧かな照幸
浮塵子でしょ扱いますよクラウドで司啓
けんけんぱ大地のかたさ秋の風蓼科川奈
美術展中肉中背ばかりなり渡邉高志
戌の日に腹帯巻く娘菊日和く小鞠
紅葉ふむ幽き音も日陰の身m.宙
白桔梗思はせぶりな蕾かな永井和子
ミサイルに肝冷やす朝真桑瓜北野すみれ
竹の穂に縋りつきたる葛の花藤本禮造
だけば冷たしマネキンの長身よ児玉リツ子
もも届き手の中の吾子 なつかしむ岡田廣江
金魚鉢瓜実の顔お多福に西脇 剛
白桃や女子の軍手と力瘤花南天
女らの昼餉終いや秋名菊露砂
初鴨や句帖に雫掛けて飛ぶ新米
二百二十日禿げだしてきた後頭部歌川 聖一
朝餉にと露の葉物を摘みにけり原 龍臣
補聴器をはづして閑か虫しぐれ香壺
白粉花や路地に子供のけんけんぱ龍野ひろし
秋うらら我に似合いの皿とどく森内梅子
しんがりは猪八戒なり秋の雲芳海拓海
月今宵私を生きて悔ひはなし雪子
枯葉踏み去年の記憶の中にをりまこ
人妻を借りてゴールや運動会辻 雅宏
この一線 越えてもいいよ 秋の宵田中雅文
河童の行水名残の川の黙ときこ
喜寿すぎし夢に柔肌蚯蚓啼く志保川有
天気図にL字台風鍋磨く彩楓
じやじや馬に瓢の尻は重たかろ椋本望生
どよめきの漏るる小屋へと秋祭馬留場 露以
柿すだれ土蔵の壁の剥がれ落つ渡邉竹庵
古里へ一時帰宅や雁渡る前田和男
万年青の実年寄りの住む目印に雛まつり
鬼灯の破れて恋の終わりかな花伝
安宿にどう寝転ぶも十三夜霞山旅
映像に綺麗処や九月場所森鼻 恵実子
朝をまげる露の表面張力よ比々き
夜の秋や即席味噌汁ベランダでおんこう
痛む足 生きてる証 九月尽服部かがり
秋の蚊の猛威は庭を席捲す石川 順一
星散るや見えた見えぬと闇動く三枝 侑子


愚陀佛庵インターネット句会に参加しましょう!

どなたでも参加OK!!参加方法自信の句を投句ください!!投句はこちら優秀100句をご紹介!!結果発表

このページの先頭へ