愚陀佛庵 インターネット俳句会

結果発表(平成29年8月開催分)

特選受賞句には選者の八木健デザインの「ハイクアート」が添えられます。
ハイクアートは画像をクリックして拡大先から印刷・ダウンロードください。


平成29年8月の結果

特選(10句+俳句アート)  秀逸(10句)  入選(64句)

 特選作品のハイクアートは、画像をクリックすると拡大表示されます。
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【担当者よりお知らせ】
八月末締め切りで特選になった句が他の俳句誌9月6日付号に掲載されていました。削除しました。
以下はご投稿に際してのお願いです。
投稿して掲載されなかった俳句を再度投稿しないようにお願い致します。

【特選】定食のご飯てんこ盛り青田風(露玉)八木健からのコメント:俳句は元来「俗」なものである。「定食」は俗の代表であるが「てんこ盛り」にしたことで俗が強調された。青田風という気品ある季語と取り合わせて心地良い作品となった。

【特選】せんべい食らふ落葉踏む音立てて(さとう菓子)八木健からのコメント:せんべいを噛み砕くには音を立てないわけにはまいりません。周囲を気にしないで思い切り音をたてたほうが美味というものです。一句できたよ。破壊する音を楽しみ枯葉踏む

【特選】雲の峰育て霊峰立ち上がる(山畑洋二)八木健からのコメント:俳句は虚構を楽しむものですね。霊峰が雲の峰を育てるなんてことあり得ない。なんて云ったらいかん。霊峰が立ち上がるなんてあり得ない。そういう人間は詩人にはなれんなあ。

【特選】大夕焼際立つ富士の夜会服(永井和子)八木健からのコメント:俳句はインパクトを素直に書くといい。そして感じたことを広げて楽しむのがいい。大夕焼けに染まる富士にまとわりつく雲は夜会服だね。と思える想像力。これが俳人だぜ。

【特選】肌脱を雄猫じつと見てをりぬ(向井桐華)八木健からのコメント:俳諧の連歌の特徴のひとつに「艶」がある。この句の艶はなにやら妖しい艶である。艶は書きすぎると品が失われるからむずかしい。事実をありのままに描いて読者にまかせよう。

【特選】虫の音や赤帽残るグラウンド(大槻 税悦)八木健からのコメント:俳句は大部分を読者に想像してもらうものです。賑やかだったグランド。今は虫の音のみ。赤帽はおそらくカープファンの少年の忘れ物。添削 グランドに赤帽ぽつんと虫集く

【特選】叩き打つスコップ三味線りんご割れ(森鼻恵実子)八木健からのコメント:滑稽俳句は「素材そのものに滑稽」を見つけるといい。この句はスコップ三味線という「遊び心」に素材として滑稽がある。素材の滑稽をいかに描くか それは意外に難しいんだ。

【特選】五秒後の爆発もなく烏瓜(小川めぐる)八木健からのコメント:俳句は十七音字のドラマである。短い言葉の中に起承転結がある。烏瓜を発見 完熟である爆弾みたいだ 爆発するに違いない 五秒前だ ああ。なぜか今も爆発できぬままだ。

【特選】ぷりぷりの尻に愛あり裸の子(花南天)八木健からのコメント:対象を詩として表現できるかどうかは作者に「詩の心」があるかどうかにかかる。裸子を見て可愛いと思った。ぷりぷりの尻が印象的。目の前に「愛されている裸子の尻」があるのだ。

【特選】砂浜の砂に埋(うず)もる素足かな(松永房子)八木健からのコメント:素足が夏の季語ですね。俳句は出来事を書く。できるだけ余分なことを言わない。それが読者に共感してもらえるならばそれに越したことはない。俳句は沈黙に近い文学ですね。

秀逸

かき氷山を崩すや一匙で野中 たかし
盂蘭盆会茶髪の僧の法話かな辻 雅宏
十五歳 水着色あせ 恋終わるく服部かがり
今朝の秋とろり蜂蜜パンケーキ彩楓
快便や小窓を抜けて虫の声渡邉竹庵
宅配便各家停車のお中元重波
水遊び水の溢るる金盥垣内孝雄
バス停の文字もゆがんで残暑かな藤田政枝
マニキュアを剥がしてひとり夏逝けり川辺江麻
秋風の先端を行く君のチャリ城内幸江

入選

炎天や海にスマホを捨てたろか佐々木志緒
いはれなき脛の傷跡夜這い星平光 俊明
うかうかとこぼれ鰯よ人生は児玉リツ子く
夕立を抜きてハーレー走りけりく葦たかし
お盆玉季語となるなら脛細る入江 澄泉
揚る網汐と鰯の溢れ落つ新米
二重虹上には上があるものよよし生
ちょっとだけ踊りのうまいあの娘かな森岡滋夫
サングラスかけてデザイン顔となり奥村僚一
唐土の雄花悲しく中折れて平田 守弘
紅葉落つ音ほどのセールストーク三枝 侑子
朝顔や涼しきしづくに乱れ髪竹内光希
十六夜や昨日と違うピアノかな百合乃
新涼や配置替えした箪笥跡辻が花
蝉時雨尿もいっしょに降ってくる吉野ふく
夏籠や足高く上げ昼寝をす田中亜希子
荒事は好まぬ子らの神輿かな篠﨑順子
コスモスに付き過ぎといふ風談義大津 英世
父の忌は秋刀魚一尾の余分かな輝久
あの黒い雨かいくぐり架かれ虹なおばら
帰省子のまばゆし一声標準語李子
蜻蛉の生まれ故郷がわが母郷伊藤和幸
盆の月台所には母香る村山 亜由美
龍淵に潜むPAC-3配備佐東亜阿介
叩かずに 売る術無きや 西瓜売り田中 雅文
ミサイルに頭上の寒き八月過ぐ若井柳児
秋空の汚れひと拭き窓掃除露砂
青鷺やカレーウドンにメロン付く石川順一
秋刀魚焼く豆腐の角に躓きて椋本望生
ソナチネに変はるピアノや花木槿三泊みなと
暗室に螢写真屋廃業すときこ
であるか光秀遠雷はカデンツア馬留場 露以
立秋を追い越してゆく飛行機雲高橋信治
蟋蟀や枯れ木の下でもリリリリリ由利庵
名月のサイズ去年とほぼ同じ田村利平
蜩やはや見送らる刻となり渓湖
新盆の龍笛に乗り考空へ斎乃雪
美食家の菜虫有機野菜が好き小鞠
杣宿の捻る蛇口も今朝の秋歌川 聖一
虫鳴くや田園調布字草野伊奈川富真乃
トカゲちゃん涼求めし右往左往カオリン
村道は牛馬優先秋の空藤本禮造
歩こうか飛ぶか思案の羽蟻かな原 龍臣
夏の雲ボンレスハムのように湧き雪子
鰯雲おかけになった番号は司啓
ひぐらしの声海に溶けゆく夕日水の夢
貯金箱そのひぐらしを生き残り田中庵野
複眼で世界見渡す蜻蛉かな龍野ひろし
指図など受けやしませんあっぱっぱかをり
八の字に茅の輪くぐるや傘すぼめ大谷芳生
けんけんぱ大地のかたさ秋の空蓼科川奈
新涼のデパート街の動き出す照幸
陸橋の遙かに富士の夕焼くるまこ
青大将となりて呑みこむ内視鏡志保川有


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