愚陀佛庵 インターネット俳句会

結果発表(平成29年6月開催分)

特選受賞句には選者の八木健デザインの「ハイクアート」が添えられます。
ハイクアートは画像をクリックして拡大先から印刷・ダウンロードください。


平成29年6月の結果

特選(10句+俳句アート)  秀逸(10句)  入選(56句)

 特選作品のハイクアートは、画像をクリックすると拡大表示されます。
    拡大されたハイクアートを閉じる際は、ブラウザの「×」をクリックしてください。

【特選】梅雨明を待つてましたと言ふ木椅子(椋本望生)八木健からのコメント:梅雨明けを待っていたのは「人間」だけではない。そこに「詩」が生まれる。木椅子と一体となったとき。待ってましたと言ったのだ

【特選】四畳半世界を映す金魚玉(吉野ふく)八木健からのコメント:金魚玉は金魚を楽しめるガラス製の容器である。伝来の金魚玉はさまざまな歴史を知っている。今は庶民である作者の生活を映す

【特選】漆黒の闇かき混ぜる蛍かな(照幸)八木健からのコメント:蛍のオスの求愛行動の激しさを「闇をかき混ぜる」として洒落た表現になった。かき混ぜる闇に濃淡ホタルの夜とひろげても良い

【特選】メール読む少女すっぱいさくらんぼ(森岡滋夫)八木健からのコメント:もの心つく頃の少女を描くには言葉を並べても微妙な心情までは描き切れないが読者にも一緒に考えてもらうとよろしいです

【特選】つば広の気分はマダム夏帽子(さとう菓子)八木健からのコメント:つば広の帽子だけで「マダム」になれるのはやはり「俳人」である。「つば広」と「夏帽子」を離して使ったところに表現上の技巧あり。

【特選】マネキンのフルヌード拝見衣更え(田中雅文)八木健からのコメント:マネキンとてもフルヌードは「ドキドキ」するもの。マネキンの更衣に「拝見」としたところに好色がある。絵はこれから脱ぐところ

【特選】目力で金魚を掬う水の音(高橋信治)八木健からのコメント:一句を視覚と聴覚を駆使して描いた。金魚掬いは失敗である。音を立てずに金魚務の迂闊をねらうのが技である。目力が肝心である。

【特選】手鏡に白き鼻毛や更衣(垣内孝雄)八木健からのコメント:日常的に多忙な方であろう。更衣の際に「白い鼻毛」を見つけて驚いたのである。作者は驚くほどでもないとして句に仕上げている

【特選】返信のなきも返信鉄線花(篠﨑順子)八木健からのコメント:返信のなきは無視であるがそれも返信のひとつとゆとりの解釈。花言葉は「甘い束縛」だが返信がないようではその気もないのか。

【特選】お歯黒のごとき口元桑いちご(松永房子)八木健からのコメント:「桑いちご」は桑の実のこと。口元の汚れを詠んだ。桑の実という素朴な季語は美しいものとして描かなかったから俳句になった。

秀逸

持家に身動きできぬ蝸牛野中たかし
一点の瑕疵は白鷺五月晴山畑洋二
我輩の寝床は黴の培養処辻が花
僧兵の登場に沸き薪能田中亜希子
黴咲いてチーズは美味と言ふけれど松田文女
ひきがえる衆目の中つがいをり佐々木志緒
猶書きの胡散臭さや半夏生よし生
安穏な陰嚢垂らして髪洗ふ澤田聖吾
熊笹の奥に潜めり粽かな西脇 剛
点滴のうす桃色や走り梅雨高橋美弥子

入選

考へる人のごとくに三尺寝龍野ひろし
蜘蛛の囲は主人を亡くし墓標なり石川順一
魚屋の声ばかでかき立夏かな葦たかしく
時の日や律儀な手巻き時計巻く永井和子
古池にたむろして萍のぎざぎざ鈴木志津
隣家より来て朝帰る蟇林 半寿
根負けをして夏草に畑譲るKかれん
五月雨やダリの髭先やはらかに桃猫雪子
夏の雨健気に待つは黒き猫蓼科川奈
夏越しの輪土星は未だ抜けきらず田村利平
梅雨晴間切出し材をトロッコへ伊奈川富真乃
今治のタオル汗拭く安倍総理なおばら
きばらんと生きてまんねん花南瓜歌川 聖一
緑陰の特等席のベンチかな奥村僚一
サングラス国籍不詳齢不明伊藤和幸
いわれなき脛の傷跡花氷平光 俊明
蚊を追へば強面の蚊の現るる芳海たくみ
弊社ではロボットと葵をですね司啓
日本を何処へ導く青嵐大津英世
三尺寝猫と並びて仏間かな百合乃
梔子やティッシュのごとく朽ち成して平田 守弘
緑陰に道草たちのランドセル李子
踊りの輪三歩進んで二歩下がる原 龍臣
竹の子を剥げばバベルの塔に見入江 澄泉
ギャフンとは言はぬ敗者や冷奴かをり
宵の夏島影濡らす寄せる音大久保俊克
半夏生転びまろびつ検診車児玉リツ子
暑いなあ君も浸かれよ夜月とロック由利庵
夏足袋や男総出の鬼太鼓渡邉高志
梅雨空の隙間を埋める子らの声春桜
枝豆やつんと飛びでた胸の先城内幸江
酔いどれて皆が手を拭く夏暖簾土屋虹魚
孑孑を 愛いと言う子に 薄荷塗る居並小
遠雷や傘さしかける謎のひと田中庵野
かたつむり齧る青菜の音響く蓼科川奈
海亀の産卵百個星数多小鞠
遠雷や飲薬またひとつ増ゆ志保川有
紫陽花の枯れて居座る庭の隅雛まつり
若竹や曲がるは困る老いの腰杉島紘子
ドローンの写す我が家かたつむり藤本禮造
短夜や北欧に遊ぶ心地して雪子
緑陰にしばし寛ぐ乳母車晴好 雨独
散水の光跳ねけり瓜の花露玉
グツグツと豆煮上がって梅雨に入る森内梅子
泰然と五月雨受くる涅槃像北野すみれ
無限てふ軌跡茅の輪をくぐる如渡邉竹庵
弓なりの駅のホームや雷近しまこ
どことなく蟇に似てきて兜太翁辻 雅宏
西日中刃物研ぎあぐ漢かな三泊みなと
核廃絶に白票の国溽暑かな渡邉春生
ミサイルの避け方政府説く溽暑佐東亜阿介
友達の私服気になる夏越かな田上理絵
五月晴スカートの襞整列す花南天
白玉をこねて耳たぶ赤くなり花伝
でで虫は急いでるらし回り道ときこ
憚らぬ竿竹売りや栗の花彩楓


愚陀佛庵インターネット句会に参加しましょう!

どなたでも参加OK!!参加方法自信の句を投句ください!!投句はこちら優秀100句をご紹介!!結果発表

このページの先頭へ