愚陀佛庵 インターネット俳句会

結果発表(平成29年5月開催分)

特選受賞句には選者の八木健デザインの「ハイクアート」が添えられます。
ハイクアートは画像をクリックして拡大先から印刷・ダウンロードください。


平成29年5月の結果

特選(10句+俳句アート)  秀逸(10句)  入選(45句)

 特選作品のハイクアートは、画像をクリックすると拡大表示されます。
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【特選】重力の見える形やハンモック(田村利平)八木健からのコメント:抽象を具象で表現するのが俳句である。重力という抽象をハンモックで具象にしてみせる「わざ」は俳句と共通する。卓抜ですね。

【特選】手庇の青きマニキュア夏めけり(佐々木志緒)八木健からのコメント:マニキュアの「青」に夏を感じたという句であるが、手庇、マニキュアという古い言葉と新しい言葉の組み合わせで洒落たものに。

【特選】敬礼の中指ピンと夏来る(富山の露玉)八木健からのコメント:俳句はつくづくワンポイントで勝負するものだと思わせる作品である。この句の場合は中指である。中指ピンとが目のつけどころ

【特選】釣り糸をびゅーんと放ち夏に入る(松永房子)八木健からのコメント:「作者だけが感じたこと」を書くときに俳句は個性的なものになる。釣り糸をびゅーんと放った時が「夏に入る瞬間」の直観力がいい

【特選】自由てふ大の字に寝る夏座敷(辻が花)八木健からのコメント:大の字に寝る自由にこそ夏座敷の存在感がある。「自由イコール大の字」と感じたままを書いて読者の共感を得る句になった。

【特選】アイスティーふたりの黙に薄まりて(小鞠)八木健からのコメント:親交が進展しないのは二人の間にある黙である。会話に不器用な男女をアイスティーが薄めたというドラマに。こんな経験ありませんか

【特選】踊り子の最後白靴脱ぎ捨てり(晴好雨独)八木健からのコメント:俳句は「ある瞬間」を描いて前後を推理してもらうことができる。「脱ぎ捨てた」のはなぜだろう そしてこの後どうなったのかなど

【特選】年金をはたいて食べるさくらんぼ(はずきめいこ)八木健からのコメント:生活感のある句である。しかし、価格のことを言うのではなく「そんなにも」さくらんぼが好物だということを表現したのだろう。

【特選】彷徨える民どこまでも蟻の列(渡邉竹庵)八木健からのコメント:蟻の列に彷徨の民をイメージした。これは蟻の句ではなく 難民を描いた作品であろう。行く先の保証されない人達への懸念を。

【特選】さくさくの終にぐしやぐしやかき氷(歌川 聖一)八木健からのコメント:「終に」を「ついに」と読むと理解する。ものごとには、すべからくはじめと終わりがある。かき氷の句だがきわめて哲学的である。

秀逸

卵殻落ちて燕の生まれける奥村僚一
蟹のごとステテコ動く台所森岡滋夫
大勢に抗する力白菖蒲照幸
夕立の怒り心頭あらわなり松田文女
ぐぐががググガガ旧式扇風機椋本望生
昼の蟇君にもあった黙秘権児玉リツ子
ひきがえる置物ですかガマですか李子
経詠みて明日へ紡ぐ田植かな照幸
詰将棋待つてくれよと柏餅垣内孝雄
子供の日孫は塾やら部活やら入江 澄泉

入選

とおり雨過ぎて喜びしじうから田中亜希子
新緑をパンに挟んで野の昼餉若井柳児
蜥蜴の子道に迷ひて目がキョトン吉野ふく
嫌煙を言う人嫌い五月雨るる平田守弘
満月や四月の馬鹿を炙り出せよし生
あめんぼう二単位たりず留年す垣内孝雄
白靴の旧居の泥を運びたる澤田聖吾
銀ぶらし土産にあんぱん薄暑かな永井和子
我欲まだすててはならず田を植ゑる篠﨑順子
コチコチと世紀末時計目借時平光 俊明
薫風のひたる秘湯や胸たわわ伊奈川富真乃
定年の転がる先の蟻地獄葦たかし
短夜や体内時計ままならず伊藤和幸
火の付きしつつじの中の導火線Kかれん
酔ふやもと思ひ躊躇ふ一夜酒蓼科川奈
松の廊下今一太刀の春嵐田中 庵野
入梅や認知テストもつつがなく田中雅文
大噴水ベンチ離れぬ母の影百合乃
切る他はなき鱚釣りの絡み糸大津 英世
ゴーギャンの何処からのごとあらわる蚊司啓
母を待つ青鷺の子首長し岡田和寛
てんとむし伝言忘れ飛ぶなんてときこ
最終のバスを見送る蟇の声さとう菓子
連綿の仮名の途切れて薄暑かな彩楓
熊笹の奥に潜めり粽かな西脇 剛
夏衣こんなに窮屈だつたつけ土屋虹魚
猫の子に金の硬貨の光かな志水寿翠
あめんぼの足に水輪の生まれけり藤本禮造
アマリリス男も嫉妬するさうな高橋美弥子
水門の固く鎖され梅雨に入るまこ
邂逅のおしゃべり聞いてる花氷雪子
夏の入り哂いあってるつけ睫毛城内幸江
黴臭き箪笥の中の妣の恋松田文女
MRI雷雲の土管かな泉宗鶴
ふらここの素足触れたる天の網香壺
四葩まだ夢見心地な厚まぶた三泊みなと
合コンに白靴一人浮きまくるかをり
トランプやダウトゲームの五月闇北野すみれ
金箔を重ねるように薄暑くる佐東亜阿介
せからしき性のままなり喜寿の夏志保川有
梅雨入りを幸(さきはひ)として入院す渡邉高志
ネクタイをはづせぬ性や業平忌渡邉春生
アイスティー上手に淹れて板金屋比々き
進化して人は腰痛麦の秋服部かがり
朧月川を渡ってついといで森内梅子


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