愚陀佛庵 インターネット俳句会

結果発表(平成28年11月開催分)

特選受賞句には選者の八木健デザインの「ハイクアート」が添えられます。
ハイクアートは画像をクリックして拡大先から印刷・ダウンロードください。


平成28年11月の結果

特選(10句+俳句アート)  秀逸(10句)  入選(30句)

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【特選】片減りの硯の海に寒の水(椋本望生)八木健からのコメント:「硯の海」の雅に「片減り」の俗を組み合わせて滑稽感。「片減り」年季の入った書人ということがわかります。下五を寒の水で引き締めて達者な句。

【特選】軽トラは傾きたくて冬田道(城内幸江)八木健からのコメント:軽トラを擬人化して滑稽句になりました。擬人化するだけで可笑しい句になります。冬田道は霜で傷んだりしているから走り難いものですね。

【特選】売り声のおいしそうなる焼き芋屋(松永房子)八木健からのコメント:俳句の表現は「類型を脱する」とよろしいですね。にほひが美味しそうだは当たり前ですから、売り声を美味としたところにワザ」がありますね

【特選】ふりむけば吊るし柿なる百の顔(児玉リツ子)八木健からのコメント:たしかに吊るし柿はひとつひとつ表情がことなる。手で揉んで柔らかにしたりしますね。作者は百の顔に驚いた。驚きを書くのが俳句の基本的技法。

【特選】全身の骨砕けそうな霜柱(李子)八木健からのコメント:霜柱を踏んだ経験はどなたにもあること。霜柱の砕ける音は爽快ですが霜柱は複雑骨折でもう大変霜柱を擬人化して自身のひらめきの骨折感で一句に。

【特選】手でくるむ冷えたあんよのかじけ猫(田中亜希子)八木健からのコメント:猫を愛する作者の日常が「愛」に満ちていて好感をもてます。なにげない行動を記録しておくことは大切ですね。後世の俳句研究者のためにもです。

【特選】泥水の輝くなかを蓮根堀(輝幸)八木健からのコメント:単なる写生句ではなく「泥水」の輝きに収穫の喜びを託したものと読みました「泥水」を輝きとしたところも滑稽句の「裏切り」の技法ですね。

【特選】無花果や熟女とやらに気の騒ぐ(垣内孝雄)八木健からのコメント:「とりあわせ」ですね。完熟の無花果に豊満な熟女を連想してのとりあわせですが、季語無花果と熟女の組み合わせはとてもよろしいですね。

【特選】爽やかや淑女の膝も小僧とは(入江 澄泉)八木健からのコメント:「爽やか」は秋の季語なので「冬の季語」にしたほうが句がしまります「隙間風」にして★膝小僧は淑女にもある隙間風  としてもよろしいですね

【特選】掃溜菊も少しましな名もあろう(杉島紘子)八木健からのコメント:俳人は「慈愛に満ちてこそ」だと思います。それにしても古人はひどい名前をつけましたね。「へくそ葛盗人萩などもそれ。俳句は俗の文芸だからいいか。

秀逸

何も置かず何も描かず冬の空大津英世
御御御付け匂ひかぐはし冬初め伊藤和幸
見かけよりあったかき人冬帽子野の百合
失恋の結果オーライ日向ぼこ田中 庵野
吽形はガマン阿形は大くしゃみ山田裕司
この電話受けられません鵙の声篠﨑順子
むっつりと蜜柑むく駈落の主婦汝火原マリ
風花や乳鋲取れたる大扉三泊みなと
渋柿の意地の柿色たわわなり晴好 雨独
木枯らしや足音立てて近づきぬカオリン

入選

垂乳根のごとき味する千歳飴須山恵美
不燃焼脂肪上乗せ晩夏かな土川真知子
色鳥の声入れ替わる朝の庭山畑洋二
冬凪や島から島へ橋七つ砂山恵子
捨て迷う良句ばかしや草虱平光 俊明
聞香や黄葉の庭のうすあかり伊奈川富真乃
明け方の時雨の色は硝子窓大久保俊克
菊人形水かけられて蘇る野中 たかし
神還り命拾いの朝となり春原美枝
火の玉の急ぎ隠れて冬の暮奥村僚一
堅き実の落ち葉に積みて深々と森岡滋夫
末枯れや坂の生家の母老いぬ平田守弘
畳替え背筋のばして生きるべし志保川 有
炉話やいつしか虚子のことに触れ箕輪恵三
神迎へ賽銭箱の真新し歌川 聖一
瀬戸内の海の匂ひや蜜柑狩り柏瀬眞理子
透明のマニキュア買うて柿落葉森鼻 恵実子
大根干すシートの残る地震(ない)の村町田佳隆
締めくくり種散布して枯れ尾花泉 宗鶴
下校どきスマホの列のうすら寒よし生
右手左手猫の招くや菊日和藤倉雪子
人追えず孤高の中の冬木立高橋信治
里山の日暮れは早し冬桜まこ
字余りのような休日秋暑し 香壺
さよならのこれほど近き冬隣蓼科川奈
あんぱんを銀座で買ふや文化の日龍野ひろし
院長の後ろに婦長クリスマス辻が花
雨小僧てんてんはねて時雨傘さとう菓子
大嚔小暗きバスのなかほどに高尾 彩
内緒よと自家製新酒とととととかをり
帰り花研ぎ直したる肥後守平戸俊文
オリオン座よだかの星を召し給い香緒里
マスク取り幼顔なるナースかな松尾千波矢
名付けられいよいよ遠し冬の星露玉
下校の子冬田に影を遊ばせて渡邉春生
木枯しや草津湯けむりさらいゆく服部かがり
黄落も動く歩道に乗りにけり原 龍臣
渦巻けば子らも回りて落葉道霞山
里山の透けて奥まで小春かな藤本禮造
口きかぬままの夫婦や去年今年佐東亜阿介
ひつぢ田や肩の力を抜きて伸ぶ小内 祐子
銭湯の煙突にのる寒の月比々き
鉄アレイふと足が触れ冬の夜石川順一
冬夕焼幽霊門をくぐるときどん


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